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君と僕。2 第8話「ぼくたち男の子」

1期第12話に登場した春の弟冬樹と、彼女の間宮さん。そんな二人のその後のお話。前回告白されていた春ですが、そんな彼の恋愛と周囲の人間、環境に対する考え方が垣間見られるお話でもありますね。

間宮さんとキスをした冬樹。ちょっとだけ背伸びした、甘酸っぱい恋愛。充実した青春の日々。
春のモノローグ。自分の大切な弟が、“大切な物をなくしたり、壊したり、傷つけたり”することを怖がる春。第5話に出てきた春の受験に対する悩み、“今の関係、環境が壊れてしまうことの恐怖”という考え方と繋がります。春は円満な“今”という関係が壊れてしまうことを嫌い、だからこそ“今”を守るために奔走します。でもそのせいで、身の回りのこと(人)ばかり気にしてしまい、自分のことが見えなくなってしまいます。1期第2話でも、茉咲に絆創膏を渡すためにお腹が空いているにも係わらず全速力で後を追いました。それに茉咲の気持ちに気づけないのも、自分自身のことには鈍感だから。灯台もと暗し。他人のため、まじめで一直線な春。
だからといって、“自己犠牲”なキャラクターかといったらそうではなく。君と僕。の中で、身の回りのことを“特に”気にかけているキャラクターといえば春と悠太です。でも、二人は同じではありません。春は自分の考えを曲げない“頑固”、それ故に自分自身のことがないがしろになってしまいます。悠太は他人のために自分の考えを持たない、相手に考えを合わせるキャラクター。相手のことを気にかけて、自分の意志を殺してしまうキャラクターです。“自己犠牲”というなら、春よりも悠太です。悠太が春を気にかけるという描写が多いのは、春が一直線すぎて自分のことや他のことが見えなくなってしまうから。だから、気にかけています。

中学生同士のキス。世間的にはキスくらいなら早くないだろうと思うけれど、春の中ではまだ早い。春の恋愛についての考え方、春にとって恋愛はまだまだ早いものであって、前回の告白でようやく恋愛について考え始めた、スタートラインに立とうとした…まだそんな段階です。恋愛もキスも、春がまだ体験していないこと。未知の体験だからこそ、不安になる春。春自身が“恋愛”を体験すれば、ある程度考え方が変わると思います。だって体験すれば、「一緒に勉強したり、励まし合ったりして、お互いに高め合う交際」なんて言えませんから。側にいるだけでどきどきして、胸が苦しくて、勉強がままならないほどの状態になったことがないからそう言えるんです。確かに初体験はまだ早いですが、あまり厳しすぎるのも困りものですね。
間宮さんの恋愛に、すっかりのぼせ上がる冬樹。このついつい暴走してやり過ぎてしまいそうな状態も、春を不安にさせている要因かもしれません。でも、中学生男子なのだからしかたのないこと。
机の上に置かれた女性向け雑誌。この雑誌は春のお姉さんの物。ちなみに春のお姉さんは二人います。3分の1から半数が高校で済ませている初体験。そんな初体験をキスのことだと思ううぶな春。

間宮さんに誕生日プレゼントを渡す冬樹。お返しに何が欲しいのかを聞かれ、悩んだ末に望んだのは“胸を触らせて欲しい”。大きい胸がいいわけじゃない、間宮さんのがいい。右手で触れる左胸。ダイレクトに伝わる鼓動。触れた小さな胸は温かくて、柔らかい。
涙があふれ出す間宮さん。泣くつもりなんてなかったのに、いくつもの込み上げる思いにこぼれた涙。自分を求めてくれたことが嬉しくて、触れられた感触がむずがゆくて恥ずかしくて、それでもやっぱり怖くて、不安で…。背伸びをしたいけれど、まだ勇気が出ない。大人に近づくために焦って腕を引く冬樹と、ためらってしまう間宮さん。幼い、故に不安定な関係。それを壊したくない春。

関係がぎこちないものになって、壊れてしまうことが怖い春。ほんの些細なことで壊れてしまうかもしれない、幼く不安定な関係。間宮さんは嫌で、拒否して泣いたわけではありません。でも泣いたという事実は本当。嬉しくて楽しくてこそばゆい青春の日々は、彼女の笑顔があるから成り立つもの。泣かせてしまうのは、そんな日々を壊してしまうことでもあります。お節介な兄と背伸びしたい弟、“春の息吹と冬の寒さ”。
冬樹の耳たぶ。胸を触ったことの仕返し。でも、耳たぶなんてみんなそこそこ柔らかい。春の耳たぶだって柔らかい。それってつまり、みんなそれなりに下心を持っているということ。ようはそれを、相手を困らせない程度に抑えられるかどうかということ。
間宮さんが泣いた時、これ以上触れられないと持てあました冬樹の右手。そんな右手が、間宮さんの左手を握ります。二人が幸せになることと、自分の欲望を満たすこと。そのバランスは難しくて、時にはちょっと強引にエスコートしなくてはならないこともあります。でも二人は中学生、まだ焦る必要はありません。まだまだ時間はたくさんあるのだから、冬樹が間宮さんの歩く速さに合わせればいい。二人で手をつなぎながら、同じ速度で歩けばいいのです。手をつないでいる所を見られるのが恥ずかしい、やっぱり大人の階段を上るにはまだまだ子供な冬樹。思春期は体の成長に心が置いていかれる時期です。二人で一緒に歩いて、心が体に追いついた時こそが、本当の大人。その時こそが、二人の愛を確かめ合う時です。…でもやっぱり、春が望むがちがち具合はちょっと窮屈。間宮さんが冬樹の先走った心までたどり着ければ、ある程度は…ね。

今回、最後に春を見守っていたのは“祐希”でした。悠太ではないんですよね。悠太は静かに見守るタイプですが、祐希はあえて突き飛ばして一歩を踏み出させる、獅子の子落としタイプ。前回、恋の病にかかった千鶴にちょっかいを出したのも祐希でした。後々春の恋愛に関して、春と祐希とのやり取りが出てくるのですが、残念ながらアニメではそこまでいかないでしょう。残念。

次回は祐希がアルバイトをするお話です。ファミレスでのアルバイトということで、そのファミレスの店長が登場するのですが…。原作で少し気になった描写があるんですよね。アニメではどうなるのか…気になります。タバコについての描写です。

君と僕。2 第7話「Sweet sweet,bitter」

昨日は体調不良…といいますか、片目が見づらい状態になっていたのでお休みしました。目のトラブルとはほぼ無縁だったもので、眼科に行くのも十数年ぶり。目薬をもらったらだいぶ楽になりました。
さて、今回はバレンタイン。千鶴と茉咲の関係が進展するお話です。原作では2話分のお話なのですが、アニメでは1話にまとめられていましたね。

アバン、茉咲の夢を見る千鶴。原作では、二度寝しようとした所を祐希の電話に起こされています。ここで面白いと思ったのは、顔を洗う千鶴。この顔を洗う千鶴って、原作では扉絵なんですよね。お話の流れの中で出てくるものではありません。鏡と向かい合うことは、自分と向かい合うということ。自分の気持ちと向き合うこと。夢も自分の願望を映し出すものです。茉咲への“好き”という気持ち。そんな気持ちと向き合った千鶴。

連日睡眠を削り、春へのチョコを作った茉咲。散らばっているラッピング用の包み紙とリボンから、一晩中試行錯誤していたことがわかります。窓から差し込む朝日。放課後の夕焼けと繋がる、光のライン。今回、光と影の演出が印象的でしたね。

久しぶりの登場、高橋さん。悠太と春に声をかける時の深呼吸と、悠太にチョコを渡した時の照れ顔と、渡し終わった後の走り去る姿。原作よりも、高橋さんの気持ちが強調されて描かれていた気がします。お互いに嫌いになったわけではない、微妙な関係。時間が経てば、今度こそ上手くいくかもしれない関係。

春が甘い物を好きかどうか、悠太に聞く茉咲。春には直接聞けないし、千鶴には馬鹿にされそうで聞けない。だから悠太に聞きました。ここでも、悠太はやっぱり“お兄ちゃん”です。1期の第2話でも、茉咲の思いに真っ先に気づいたのは悠太でした。面倒見のいいお兄ちゃん。奥から差す光、逆光。手前にぼやけた悠太とそこに隠れる春、千鶴に合うピント。千鶴の複雑な思い。

チョコレートタルトをもらう春。今まで、一番恋愛からかけ離れた位置にいた春。1期でも、描かれたのは弟の冬樹の恋愛についてだけでした。初めての経験。嬉しいけれど、どうしていいのかわからない。心の整理がつかない、そんな心境。
告白の現場を目撃してしまった茉咲。吹き抜ける風、春の元へ行くことの出来ない向かい風。動揺。自分よりも先に渡されてしまったバレンタインチョコ。しかも手作りのチョコレートタルト。茉咲の作ったトリュフでは、どうしても負けてしまいます。先に渡されてしまった焦りと、自分じゃ勝てない不安。自分の気持ちを受け止めてもらえないかもしれない不安。受け止めてもらえても、恋愛としての“好き”だとは思ってもらえないかもしれない不安。今の関係が壊れてしまうかもしれない、不安。
サッカーボールが当たり、倒れる真咲。抱きかかえる千鶴。それはまるで、王子様とお姫様。

泣きじゃくる茉咲、思わず抱きしめる千鶴。見えない互いの表情。開けられたカーテン、差し込む夕日。その光はまるで、二人を照らすスポットライト。茉咲の涙を見るのは二度目。その両方が、春のための涙。あの時は冗談で笑わせることしか出来なかったけれど、自分の気持ちに気づいてしまった千鶴。どうして抱きしめたのか。泣いて欲しくなかったから?愛おしかったから?好きだから。好きで好きで仕方がないから。明るい方から暗い方へ、茉咲から走って遠ざかる千鶴。

悩む春。彼女からの手紙、そこに書かれていたメールアドレス。どうすればいいのか悩み、すぐには返事を出来ない春。それに勇気を出して思いを伝えに来た彼女に対して、メールで返事をするのも不誠実。勿論、適当な返事も出来ません。悩むのは、誠実で優しい春だからこそ。断れば悲しませてしまうし、同情して受け入れるのも間違っている。揺れ動く気持ち。「自分が決めないといけないことは、自分で考えるよ、春は」…悠太の言葉。春のことをわかっている、いつも見守っているからこそ言える言葉。茉咲に質問された時、素直に質問に答え、なおかつ「他は?大丈夫?」とかなり丁寧に接していました。二人に対する接し方の違い。今必要な接し方を、きっちり見極めています。
そして、千鶴も悩んでいます。要に「病気だろ」と言われますが、まさしく“恋の病”。千鶴を気にかけるのは祐希。祐希っていつもはマイペースで、自分のことしか見えていないようですが、意外と周りが見えています。特に悠太に関しては、他の誰よりも見て、理解しています。本当はわかっているけど、表に出さないだけ。

春を見つける茉咲。春の後ろをつける千鶴。茉咲は春を追う“千鶴”を追います。
春の出した結論。相手の学校へ行き、彼女と同じやり方での返事。悩んで悩んで、悩み抜いて出した答え…「ごめんなさい」。まだお互いに何も知らないし、そもそも愛や恋が何なのか、それすらも知らない子供だから。彼女を傷つけてしまう結論。でもその結論を出すために、悩み、苦しみました。でも、告白されて嬉しかったのも、もらったチョコレートタルトが美味しかったのも、本当。その気持ちは、紛れもない真実。恋愛は甘くて、そして苦いチョコレートのようなもの。

夕焼けの中、並んで歩く千鶴と茉咲。バレンタインにチョコを渡せず、しかも恋愛対象として見てもらえる立場の人物が振られてしまう…。勝負をする前に、負けてしまったような気分。出せなかった勇気。
影で表された“目”。高さの合わない目、高さを合わせる千鶴。そして、同じ高さに並ぶ二人。その目で見つめる二人の未来、千鶴の目に映る茉咲。後ろからの夕焼けに輝く、小さな背中。
第2話から続く海のイメージ。空を泳ぐ視線。動揺、不安、悩み。さまよう美咲。春の元へたどり着けない茉咲。千鶴と茉咲、交わらない視線。それでも、茉咲を見つめる千鶴。まぶしく照らされる、君の姿。
千鶴の告白。君に思いを伝えられたことが嬉しくて、君がいてくれることが嬉しくて、君が好きという気持ちが嬉しくて…。自分から茉咲に近づくことが出来た千鶴。急激に近づいた、二人の関係。今回進展した千鶴と茉咲の関係ですが、まだ続きがあります。アニメでも放送されるようで一安心。ここまで続いてきた夏の海のイメージが、どういう結末を迎えるのか…。

次回は春の弟、超健康男子冬樹と間宮さんのその後のお話。楽しみです。

君と僕。2 第6話「Colorless blue」

1期第11話、“三日月シルエット”の続きです。そして、2期もそろそろ折り返しですね。

前回の年始から、新学期が始まり、そして実力テストがあって…。原作では“三日月シルエット”と“Colorless blue”の間で年を越さないので、学力テストではなく期末テストになっています。
祐希を呼ぶ千鶴、嘘をついてそれを止める悠太。何故そんなことをしたのかというと、それは祐希と花代さんの邪魔をしないため。前々回の“悠太と祐希の違い”に加え、前回の“悠太と春の立ち位置”が生きてきます。祐希を見守る“兄”の立ち位置。春の立ち位置に関しては後半で。

花代さんからシールをもらう祐希。ここで“第二弾”という言葉が出てきますが、原作にはありません。原作ではいくつか種類があるように描かれていますが、特に第一弾、第二弾と分かれている描写はありませんね。この“第二弾”、後半に少しだけ絡んできます。
花代さんに握られた手首。バスケ部の柳も同じように腕を握っていましたが、すぐさま振り払われていました。でも、花代さんに対してはそうではありません。背後に人が通った途端腕を引っ込めたのは、気恥ずかしくてむずがゆかったから。伝わってくる彼女の体温。最後に渡された3枚目のシール、それは彼女の後ろ髪のようにくるっとめくれ上がります。家に帰り、悠太との会話。その際アップになる、右の手首。

バスケ部の勧誘に来る柳。ここ、原作ではテストの返却のシーンが先に入ります。テスト返却、外での花代さんとの会話、バスケ部勧誘、食堂でのやり取り…という感じ。アニメではシーンが前後しています。
食堂でのやりとり。アニメではこちらのシーンが先にあるため、“美容院で働いていた”という情報をここで知ることになります。原作では飛んでいった答案用紙を取りに行った所で(アニメでは千鶴と春のみでしたが、原作では食堂のシーンが後にあるため祐希もついて行きます)ヘアメイクの専門学校へ通っていたという情報を知ります。そして、「ヘアメイクだってちょっとしたもんよ」という花代さんの台詞。それを聞いた祐希、その反応に「何でそんな微妙な顔してるの?」と返す花代さん。このやりとり、原作では答案用紙を取りに行った時の会話で出てきます。“ヘアメイクが得意なのに自分の髪ははねている”ということで微妙な顔になる…そんな感じ。ですが、アニメでは“今週いっぱいで食堂の仕事をやめてしまう”ことへの“微妙な顔”という意味合いも加わっていますね。
はねた後ろ髪。それはまさしく、めくれ上がった点数シールと同じ。指先に触れる感覚。シールではない、実物の感覚。

シーンの順番が後になったテスト返却。日付を気にする祐希と、その様子を見つめる悠太。1月27日水曜日…金曜日まであと2日。
花代さんの髪を触ろうとして、手を叩かれる千鶴。原作では会話のみで描かれていますが、絵と動きがあることで“後ろ髪を触っても怒られなかった祐希”との対比になりますね。そしてこのシーンが食堂のシーンの後にあることで、“花代さんが辞めることをみんなには言っていない”、すなわち“一人で抱え込んでいる”ということがよくわかりますね。
コンビニの中、祐希の視線は花代さんの買っていたメガ盛り焼きそばパンへ。悠太の視線は勿論祐希へ。

1月29日金曜日、最後の日。悠太と春はここで初めて花代さんが辞めることを知ります。ちなみに29日が金曜日だったのは2年前の2010年。“三日月シルエット”では“月”に関係する事柄が多かったので、月齢に何か関係しているのかと調べてみたのですが特に関係ないみたいですね。週末が丁度月末になるようにしただけだと思われます。
祐希の気持ちに気づき、教室で昼食をとろうとする春。ここで前回の“春の立場”が生きてきます。前回の受験に対する悩み、原作では今後に繋がってくる悩みですが、アニメでは“今のみんなの関係や空気が壊れてしまうかもしれない”という悩みとも取れます。誰かが悩んでいたり、喧嘩していたり、そういったみんなの関係がぎすぎすしてしまうようなことを恐れています。人一倍そういうことに敏感なんですよね。優しい春。でも見かけによらず行動派で、一直線。それでいて悩みを抱え込みがちで、なおかつそれをあまり表に出さない…。だからこそ、春のことを気にかける悠太。
春の「祐希君が一人でごはん食べてるって思ったら、寂しくなりました」という台詞。この台詞で、祐希は花代さんの“考えごと”に気づきます。一人で食事をとる寂しさ、離れてしまう寂しさ。相手を心配する気持ちが強いのは、自分自身も寂しいと思っているということ。

30点分のシール。30は約1ヶ月。柳の持っていたシールは3枚。祐希が花代さんを避け続けた3日間。丸いバスケットボールとバスケットゴール、そしてセンターサークル。点数を集めてもらえるのは、丸いお皿。
もらったお皿を花代さんに渡す祐希。ここで“第二弾”という言葉が絡んできます。学食で祐希がシールをもらった時、新しい絵柄を「可愛い」と言っていました。そして、時間的に無理そうだから諦めるとも。だからこそのプレゼント。原作だと、花代さんの持っているお皿と同じ絵柄のお皿をプレゼントしています。原作の方が祐希らしい気もしますね。それに“三日月シルエット”で“お皿を使うのがもったいない”という話が出ていたので、最後の「お皿使ってください」が生きるのは同じ皿の方かな…と。まあ、“もったいない”と言っていたのに「使う使う」と返事したことが「うそくさ」、とも取れますが。

黒いスーツの祐希と、黒いドレスの花代さん。祐希の視線の先にいる花代さん。交わらない視線、はねていない後ろ髪。交わることのない二人の関係、触れることの出来ない後ろ髪。子供なのだから、出会いも別れもまだまだこれから。確かに子供の方が大人よりもこれから体験することは多いけれど、まさに今“別れ”を体験しています。それは人と人の別れだけではなく、自分の胸の内にある“恋心”との別れでもあります。子供が大人に憧れるように、大人だって子供がうらやましいと思う。そして隣同士に並んで立っているはずなのに、互いにどこか遠く、違う場所に立っているように感じてしまう…。“好きだ”という言葉は、“言わなかった”のか“言えなかった”のか。スーツを着た祐希は大人。迷惑にならないよう、声をかけずに見つめる大人。声をかけた祐希は子供。まだまだ大人になれない子供。だから声をかけます、「お皿使ってください」という小さな呪いの言葉を。でも繋ぎ止めることは叶わず、手のひらをすり抜けるマフラー。遠ざかっていく後ろ姿は、こんなにも小さい…。本当はわかっていた花代さん。本当は引かれていた後ろ髪。でも結局、大人と子供。
ガラスに書かれている文字は“トワ・エ・モア”。フランス語で“君と僕”。ほんの少しすれ違った、二人の人生。

祐希の寝顔にほほえむ悠太。Colorless blue、それは色のない青。青は“青春”。ほんの少し色づいた青春は、また色を失います。でも、彼はまだまだ子供。無色は何色にもなれる可能性を持った色。彼の色がこの先何色に染まるのか…それを見守っていくのは、悠太。そして青春の1ページに残る、花代さんの顔。

来週はバレンタインです。変わりゆく千鶴と茉咲との関係、それに高橋さんも少しだけ再登場します。楽しみ。

君と僕。2 第5話「あの空の裾」

年始、年賀状のお話。今回注目する部分は“受験”。でもそれだけではなくて、“春と悠太”についても。

春から送られてきた年賀状。手書きで、しかもまとめてではなく悠太と祐希の二人分。要からはメールでの挨拶、千鶴からは直接の挨拶。それぞれの性格が表れています。悠太は要からのメールにすぐ返信し、祐希は放置。前回でも描かれた、悠太と祐希の違い。ちなみに私は結構律儀に年賀状を出す方です。年一回、年賀状くらいしか連絡を取らない相手もいるので。学生時代の恩師とか…。
神社で千鶴に何をお願いするかと聞かれ、弁当箱のことについて話す悠太。これも悠太と祐希の違いであり、前回のお話があったからこそ言える台詞。要に「母ちゃんか」と突っ込まれていますが、悠太は祐希に対してだけではなく、みんなにとっても母親的な立ち位置なんですよね。

誤って賽銭箱に鍵を投げ入れてしまった千鶴。神社の人に頼めば返してもらえるのでは?と思ったのですが、年始という参拝客の多い時季、防犯上そう簡単に開けられないのかもしれませんね。後日返してもらえると思うのですが、どうなのでしょうか?
受験生の昭博。単語カードに書かれていた文字は“apologize”と“regret”。“謝る”と“後悔”。

買い出しを頼まれた要。荷物持ちとして名乗りを上げたのは千鶴と悠太と祐希。結果、選ばれたのは悠太でした。アニメでは何故悠太が選ばれたのかという説明はなく、そのまま場面が変わっています。原作では、祐希はメールを返信しなかったから、千鶴は問題を起こすからという理由で却下されています。アニメの方は“消去法”という台詞と、前回と今回の冒頭で描かれた悠太と祐希のキャラクター、今までに描かれてきた千鶴のキャラクターである程度予想がつくだろうということでカットしたのだと思います。

一人で自転車を押そうとする昭博。転んだ所で出くわした昭博の彼女、百合。百合とその友達とのやり取りは、千鶴達の脳天気さを彷彿とさせます。すでに受験から解放されている百合。昭博が感じているのは、いらだたしさと不甲斐なさ。
ここ、会話の間合いの取り方が面白いと思いました。百合の声のかけ方。かける言葉を選んでいるような間合い。お守りを買ってきてあげるくらいですから、昭博が受験に悩み、苦しんでいることは知っています。友達との会話と昭博に対する会話の違い。「転んだの?」と言わないようにしている感じや、「頑張って」ではなく「頑張ってる」と言葉に気を遣う感じ…。ここの微妙な空気感がよかったです。
「ほら、行くぞ」と自転車を押して立ち去るシーン。ここ、原作とは少し違います。アニメでは、立ち去るシーンは昭博が自転車のハンドルを握っていました。でも原作では春、千鶴、祐希の3人に自転車を押しつけているんですよね。アニメではこの後の場面で3人だけで押すように変わっています。原作の方は素直になれないいらだたしさを3人に押しつけた感じ、アニメの方はこの場から早く去ろう、そして彼女の前で3人に押しつけるのは印象が悪いだろう…という感じがします。

道路でふざける3人。それはまるで、アバンで「道の真ん中歩かない」と怒られていた子供のよう。郵便の車を追って、坂道を走っていく姿も。精一杯走ることは、今を精一杯生きること。“後悔”のないように生きること。千鶴の「情けないですな、年寄りは」という台詞。確かに千鶴より一つ年上ですが、息が上がっているのは千鶴も同じ。道路の真ん中に倒れる姿は、まるで子供のよう。今を必死に生きるのは、大人も子供も同じです。走り続けなくてはいけません、“目的地”に着くまでは。
彼女からのメール。これは原作にはありません。メールを送ったのは年賀状を書いている時ですね。

受験という言葉に反応する春。原作ではモノローグはなく、表情のみで受験を意識しているように描かれています。その後の年賀状を選ぶシーンも、「もうすぐ三年生なんですよね、僕達」という台詞が追加されていますね。ちなみに、原作では9巻で春が進路について考えるお話が出てきます。さすがにアニメではそこまで出来そうにありませんが…。
悠太の春を見る視線。“悠太はみんなにとっても母親的な立ち位置”と書きましたが、悠太が祐希の次に気にかけているのって春だと思うんです。1期第2話で茉咲と春(チューリップと春)を見守っていたのは悠太でした。それに中学の時は剣道部、高校は茶道部と部活もずっと一緒だったりします。今回の冒頭、神社で何をお願いするのかというやり取りの中で、悠太はずっと春のことを見ているんですよね。そして、最後の夕日に手を合わせる時も。受験について少し悩む春ですが、脳天気な千鶴達を見て安心します。そしてそれを見守る悠太は、春の考えていることに気づいているはずです。春が夕日に願ったことは、“一年後も、これからもずっと、みんな仲良く同じ関係でいられますように”。最後を締めくくるモノローグは“悠太”。

来週はいよいよ、1期第11話の続きです。パンの点数シールのお話。1クール空いてしまいましたが、シール当番については2期でも触れられていましたね。祐希と花代さんの関係がどう描かれるのか…楽しみです。

君と僕。2 第4話「ゆげのなかに」

双子のお話です。今回、原作と違ったり付け加えられている部分が多く、原作のお話とはちょっと違う印象を受けました。特にAパート。

アバンおよびAパートは、最新刊である11巻の“子供部屋にて”という短編から。祐希の「お母さん達は?」という台詞から戦隊ショーの観戦辺りまではアニメオリジナルです。

悠太に対してカレーを温めてくれと頼む祐希、その前に着替えろという悠太。この辺りのやり取り、祐希の悠太に対する(“結構細かい”ということへの)不満と、悠太と祐希の性格の違いがよく表れています。世話焼きでお兄ちゃん気質の悠太と、自己中心的でマイペースな祐希。
ぐちゃぐちゃに置かれた漫画、たたまずベッドに放置されたパジャマ。やんわり片付けろと言う悠太、それを面倒くさいと感じる祐希。居心地の悪さから外に出ようとしますが、その気持ちを知ってか知らずか電球を買ってきてと頼まれます。

公園で肉まんを食べる祐希。ほんの少し左よりなレイアウト。右隣には誰も座っていないベンチ。“隣に悠太がいない”という、祐希のモノローグとは裏腹なちょっと寂しい、物足りなさを感じる構図。

ホマレンジャー再び、そして松下君も。1期第8話以来ですね。一緒に戦隊ショーを見ないかと誘われますが、松下君くらいの背格好なら子供達の中に混ざっていてもあまり違和感ない気が…。
いつも二人でいることのわずらわしさ。そんなことを話しながらも、電球を頼まれたことは忘れない祐希。松下君を置いていってしまう、マイペースさ。

原作との最大の違い。アニメオリジナル部分以外の一番の違いは、このお話が“祐希の視点で語られている”こと。原作では悠太視点のお話なんです。それに原作でのポイントは“基本的に自分の意見を持たない(相手の意見に合わせてしまう)悠太が、ベッドに関してだけはかたくなに譲らなかった”という部分で、アニメでは“隣に悠太がいない寂しさ”になっています。
祐希の回想。二段ベッドの下に寝る祐希、その隣に見える悠太の姿。原作では悠太視点のため、勿論このようなシーンはありません。側に悠太がいない、その寂しさ、物足りなさに気づく祐希。
干した布団の、お陽さまの匂いにほっとする悠太。それと同じように、祐希にとっては悠太の匂いがお陽さまの匂いであり、ほっとする匂いなんですよね。…ダニの死骸などという夢のない話は置いておいて。

Bパート。原作はサブタイトルと同じ“ゆげのなかに”。Aパートほどの改変はありませんが、Aパートの意味合いが変わったことによって、少し印象が異なって見える部分もあります。

悠太と祐希のお父さん初登場。お母さんは1期第3話の回想で一回だけ出てきていましたね。お父さんとお母さんのやり取りを聞いていると、悠太はお母さん似、祐希はお父さん似なのかなと思ったり…。

子供の頃に描いた地図。原作とほんの少しだけ異なっています。原作では、扉を出てすぐの植え込みの所にお皿が埋まっています。少し離れた場所にしたのは、“過去の記憶をたどる”シーンを入れるためでしょう。祐希の二段ベッドの回想と同じように、過去の記憶によって祐希について考えさせられる悠太。マイペースで世話の焼ける弟だけれど、とても優しい所がある祐希。祐希から見た悠太も、悠太から見た祐希も同じ、互いになくてはならない存在だと気づきます。祐希視点とAパートと、悠太視点のBパートの対比。

意地でも出て行こうとしない祐希と、何とかして出て行かせようとする要。要は「時間あけるとよけい謝りにくくなんぞ」と言った時、祐希の頭をなでています。ここ、原作では軽くはたいているんですよね。祐希を叱るのは悠太の役目だからなのかな…と。

お皿を割ってしまったことを謝る二人。ここは原作にはありません。お皿を割ってしまった悠太の罪と、それを隠した祐希の罪。二人で背負った罪。ここでその罰を受けようとする行為は、AパートとBパートでお互いがお互いをないがしろにしたことへの罰でもあるのかなと。お互いの大切さを再確認し、さらに絆を強く結びつける行為。双子だからこその強い絆。
お互いに依存しすぎていて、そろそろお互いに離れていく時期だと思うかもしれません。それについては、原作の方で少しずつではありますが成長の兆しが見えてきています。弟離れと兄離れ、嬉しくもあり寂しくもある成長。

七味唐辛子。原作では祐希が使っている描写はなく、ただお母さんがお父さんに七味はどこかと呼ばれる描写しかありません。悠太と祐希の元を離れるための道具なんですよね。それがアニメではアップで写っています。叱らなかったお父さんに向けての嫌がらせのようにも見えて…。そういった意味では、Aパート最後の悠太の上に乗っかった祐希は、二段ベッドの上で寝られなかったことへの嫌がらせにも見えます。
そういえば、七味唐辛子ってどうやって保存していますか?我が家では常温で、塩や砂糖と同じように置いています。冷蔵庫に入れるというのは、君と僕。で初めて聞きまして…。常温と冷蔵、どちらが多いのでしょうか?

次回は年明け、年賀状と恋人のお話。楽しみです。

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人見

Author:人見
平成生まれゆとり系女子。
アニオタというよりは、ぬるオタ。最近はのんびり肩の力を抜いて見られるアニメが好きです。
アニメの感想は人それぞれ違うのが楽しい。

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