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君と僕。2 第13話「へそと凛」

ついに最終回です。1期と2期、あわせて全26話。その集大成…ですが、彼らの緩い青春はまだまだ続いていきます。短い青春のほんの一部、長い人生のほんの一瞬。

1期第1話の頃は、みんなはまだ二年生でした。あれから一年と一ヶ月、あっという間に三年生、気がつけば“受験生”。でもまだ受験生だという実感はなく、今までと同じ関係が続いています。
アバン、放課後にラーメン屋へ行こうと誘う千鶴。このラーメン屋の話題はアニメオリジナルです。原作ではこの次のお話で修学旅行へ行くことになっており、その修学旅行についての話をしています。ラーメンを食べに行くのではなく、千鶴が修学旅行用のかばんを買いに行く…という感じ。

要と悠太に茶道部のことを話しに行く春。そこで見た大学の資料。まだ何も決まっていない進路。みんなまだ進路について、自分の将来について考えていないと思っていたのに、自分だけ置いて行かれてしまうのではないか、みんながばらばらになってしまうのではないかという不安にかられます。思い出すのは2期の第5話、受験生の昭博と出会ったお話。あの時春は、夕日に向かって“みんなとずっと仲よく、同じ関係でいられますように”と願いました。(丁度その回の感想で、今回のお話に触れていましたね)あの時不安に思っていた“受験生”になった春。みんなとの関係が変わってしまう、みんなとの足並みが乱れてしまうかもしれない恐怖。
春の視線の先、大学の資料と模試の範囲。まだ直視することが出来ない、“受験生”という事実。

挿入された幼稚園時代のお話は、原作の1巻にある「男のたしなみ」。春が持っている“いちごマシュマロ”と、想像した“マシュマロ”のようなキス。面白い絡め方ですね。こうやて幼稚園時代のお話を入れてくるのは、まるで1期第1話のよう。あの頃想像したキスの感覚や味、それはいまだに未知の体験。マシュマロのようにふわっとしていて甘い、そんな幼い想像。自分の将来についてもまだまだ未知で、マシュマロのようにふわふわとしていて、定まりません。“あの頃とは違って”というけれど、自分自身はあの頃とさほど変わりません。確かに大人にさしかかる時期ですが、まだ心は“子供”のまま。
大学の資料を渡しにくる悠太。ここも原作にはありません。春の視線を見ていた悠太。いつも春を見守っている悠太だからこその行動。手渡されたその本、“将来”と向き合う春。

放課後、東先生に声をかけられる春。ここも原作にはない部分。その次の茉咲に声をかけられるシーンも、原作にはありません。東先生に“いつ先生になろうと思ったのか”を聞く春。東先生が先生になろうと思ったのは、大学受験の時。本当は今の時期に決めるのが好ましいこと。でも、なかなか将来のビジュアルがはっきりと見えている人はいません。何になりたいか決まっていても、挫折したり諦めてしまう人もいます。なりたいものが多すぎて、迷ってしまう人もいます。なりたいものが何一つ思いつかず、悩む人もいます。でもそれって、当たり前のこと。“これになりたい”と一途に思える人は、なかなかいません。だから、教師になりたいと早くから思うことが出来た東先生は凄い人。その凄い例を、あたかも全ての大人がそうであるかのように受け取ってしまった春は、いっそう悩んでしまいます。
茶道室の前、茉咲に声をかけられる春。茉咲が春に聞いた、“どうして茶道部に入ったのか”。学校の部活、それは進路ほどではないにせよ、自分が選択するものです。春の答えは「なんとなく」でした。でも、この「なんとなく」も大切なこと。曖昧な理由でも、選択し、体験したことが自分の糧となります。それに選択したことにより、新たな選択肢が生まれるかもしれません。物事の転機となるかもしれません。春はこの「なんとなく」を、“ぼんやり”だと考えました。でも人生の選択なんて、“案外そんなもの”。
今回、場面転換の演出が面白いですね。ぼーっとしている所から、次の場面に切り替わる演出。そのまま、前の場面と繋がっているかのような場面転換です。気づかぬうちに流れる時間。それはまるで、あっという間に過ぎ去る人生のよう。

茶道部に集まったみんな。1期第1話でも、祐希を部活に入れるために茶道室を訪れていましたね。でも、あの時はまだいなかった千鶴。
初登場、お茶の作法を教えてくれる十(つなし)先生。原作では、今後のお話にも出てくるキャラクターです。「和敬清寂」、どんなことがあっても、動じない心のゆとりを大切にしなさいということ。千鶴達に対してだけではなく、東先生と茉咲の言葉に困惑する春、そんな彼への言葉でもあります。

和菓子が美味しかったというだけで、お茶の道に進むと言った千鶴。確かに千鶴の場合無理である可能性の方が高い(というか、ほとんど無理)ですが、些細なきっかけでも“興味を持つ”ということは大切なこと。春だって「なんとなく」で茶道部に入ったのですから。そうやって興味を持ち、チャレンジしてみることはいいことです。自分に向いているか向いていないか、面白いか面白くないかは、やってから決めても間違いではありません。そして一回諦めてしまっても、もう一回チャレンジしてみることも悪くはないのです。彼らの人生は、まだまだ長い。
十先生がお茶の先生になろうと思ったのはいつなのか、春の質問。自分の家が茶道の教室をやっていたというのは、ちょっとしたきっかけ。きっかけであって、他にもいくつもの選択があったと思います。そんなたくさんの将来の選択から茶道を選択したのも、些細なきっかけ。春が「なんとなく」茶道部へ入ったのと同じ、千鶴が「なんとなく」お茶の道を進もうと考えたのと同じ。強いて言うなら勉強よりも得意だったから。でもそれは、後付けの理由。東先生とは対照的な答えです。「案外そんなもの」で決まる将来。高校卒業後の進路、高校卒業後に就職する人もいますが、大学などに通うなら、まだ大人の一歩手前。漠然とスキルアップ出来そうな大学を選び、その後将来を決めたっていいんです。就職だって、自分の思い通りにはいかないかもしれません。そうしたら、別の仕事を体験してもいいんです。自分には全く合わないかもしれない、もしかしたら自分に向いているかもしれない。一度しかない人生、どうなるか予想の出来ない自分の人生。今選択したことで、未来が全て変わってしまうわけではありません。思い描いた未来も、些細なきっかけで全然別な未来に変わってしまうかもしれません。だからこそ難しく、面白い“人生”。無限の可能性を秘めた、若いみんな。
大人になれば、みんな“しっかりした人”になれるのかといえばそうではなく、大人になっても子供の頃の自分とどう違うのかわからない。体が大きくなり、幼い頃よりも知識を身につけて…それでも、自分の“心”が変化したのかどうかはわかりません。“子供”と“大人”、案外違いのない両者。子供が大人になる時に心の変化を感じないのであれば、みんなが同じ“仲よしでいたい”という思いを持てば関係が壊れることはありません。
十先生を見る春、それを見詰める悠太。春の悩みを悟った悠太。答えを教えるのではなく、答えを出すまで見守る悠太。

最後、春と悠太を待っていた三人。これも原作にはない場面です。原作では春の「大変結構です」という台詞で終わり。悩んでいる春を置いていかないで、待っているみんな。移動する景色は、時間の流れ。過ぎ去っていった幼い日々。流れる時間はまってくれないけれど、大切な友達は待っていてくれます。自分が立ち止まってしまっても、ずっと待っていてくれます。変わってしまう景色、それでも変わらない関係。それは、これからも、ずっと…。

アニメは終わってしまっても、原作はまだまだ続いています。まだまだ、彼らの青春は続いていきます。彼らの関係は、もっともっと続いていきます。最初は不安だったアニメ化ですが、本当に丁寧に作られていてとてもよかったです。監督が神戸監督で本当によかった!心からそう思いました。

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平成生まれゆとり系女子。
アニオタというよりは、ぬるオタ。最近はのんびり肩の力を抜いて見られるアニメが好きです。
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