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君と僕。2 第11話「sugar baby,fly baby」

今回は茉咲についてのお話です。茉咲が春達と出会ってから約一年。春達とのふれ合い、そして千鶴との関係によって少しずつほぐれていった茉咲の心。今回、原作からの変更点と松下君の立場について注目してみると面白いです。

五人にとって18回目の春。1期第1話と同じ、桜の花。でもあの頃とは違う、千鶴の加わった光景。それでも、根本的な部分は何も変わらないみんな。
アバンの屋上のシーンは原作の第8巻にある「ボクらの18回目の春に」より。このお話は、同じく第8巻にある「sugar baby,fly baby」の一つ前のお話です。原作の「ボクらの18回目の春に」は、身体測定のお話。一年間の成長と、ほんの少しだけ将来について考えるお話です。猫にも犬にも見える雲、それはいくつもの可能性を秘めた若い自分達。原作での“雲”は自分達の“これから”を表す物として描かれていましたが、アニメでは“変わりゆくもの”として描かれているように感じました。人と人とのふれ合いにより、変わっていく心。

じゃんけんで負け、体育委員になった茉咲。茉咲が春に「絶対応援行くね」と行った時の、千鶴の自分のことを指さすジェスチャー。これ、原作にはありません。前回が千鶴と茉咲の話だったからでしょう。“春だけじゃなくて自分のことも応援して欲しい”…“好き”という気持ちを伝え、気まずい雰囲気から今まで通りに戻れたからこそ、笑って表現出来る気持ち。
重そうに模造紙を抱える茉咲。その上、マジックも借りに行かなければなりません。悠太に「クラスの誰かに手伝ってもらえばよかったのに」と言われますが、茉咲は人に頼ることが出来ません。全部自分で背負おうとしてしまいます。背は低いけれど、それ故に高いプライド。去っていく茉咲を見て、要は「あいつってクラスに仲いい奴とかいんの?」と言います。その通り、茉咲には同学年の友達がいません。仲がいいのはこの五人だけ。だから、頻繁に五人の元にやってくるんですよね。そもそも茉咲が春に懐いたのは、春が無理矢理茉咲の心の中に入ってきたからです。千鶴も同じく、遠慮しないからこそ強引に心の中へ踏み込むことが出来ました。そうやって相手の方から強引に近づかないと、自分から他人へと歩み寄ることが出来ないんですよね。どうしても他人との間に壁を作ってしまいます。

茉咲と同じく、体育委員の松下君。今回、“茉咲”と“クラスの女の子達”が対照的に描かれていますね。どの種目に出るか決められない女の子達と、空いている種目に即決する茉咲。なかよしグループで種目を決めようとすると、“この種目に出たい”“この種目は嫌”“人数が合わない”など、色々な意見が出てなかなか決まりません。逆に茉咲は種目へのこだわりはなく、なおかつグループでは参加出来ない、あまり埋まりそうのない一人だけ空いているドッジボールを選びました。このシーンで思ったことは、松下君について。原作では女の子達と茉咲を比較し、茉咲のことを心配するモノローグが入ります。ですがアニメではモノローグが削られ、松下君の両者を見比べる視線で説明されていますね。

バレーの試合、4組の要と悠太対3組の春と千鶴と祐希。この試合で好きなのが、悠太と祐希のやり取り。祐希に対して悠太の放ったアタック、してやったりという笑み。それは悠太から祐希への挑発。その挑発に乗った祐希、お返しのアタック。悠太が挑発したのは、祐希が無気力でやる気がないから。
その後この試合の勝敗について描かれますが、原作にはその勝敗のシーンはありません。悠太の挑発に乗り、勝った祐希。今までは無気力だったけれど、“全力”を出して戦った祐希。要の「何であんなにやる気になってんだよ」という言葉に、悠太は「さあ?」とほほえみながら答えます。原作の最新刊には、成長した祐希に悠太がほほえむシーンが出てきます。わがままばかり言っていた弟、いつまでも子供だと思っていた弟の成長。嬉しくもあり、少し寂しくもある成長。そんな後のお話に通じるものがありますね。もしかしたら、アニメではそこまで描けないので今回のシーンを入れてきたのかな…と思います。茉咲と共通するのは“成長”。

ソフトテニスの審判。ここでも出てくる“茉咲”と“クラスの女の子”の対比。やはり女の子達はなかなか意見がまとまらず、茉咲は即座に引き受けます。審判をする茉咲。その姿に見とれる松下君。どうして見とれたかというと、格好よかったから。クラスの女の子達と違い、何でも潔く即決する茉咲。“いつもより少しだけ大きく”感じたのは、そんな茉咲に憧れを抱いたから。茉咲は、松下君にないものを持っています。

賞状を作る茉咲と松下君。この二人は“対”の関係。二人とも、春と祐希という“憧れの先輩がいる”という共通点があります。高い高いジャンプ、それは自分達にはまだまだ届かない高さ。憧れの高さ。
濡れてしまった表彰状。自分達の力だけではどうしようもない事態の発生。そこでドライヤー、つまり人の手を借ります。これは茉咲が審判をやってくれたことへのお返し。茉咲は恩を売るなどということは考えず、ただ自分の手が空いていたから引き受けました。情けは人のためならず。自分へと巡り戻ってくることと、“ありがとう”の気持ち。ずっと他人に手伝われることを嫌がっていた茉咲。自分で出来ることは全て自分でなんとかする。人の手を借りなくても、自分の力でなんとか出来る。そう、意地になっていました。でも、人の手を借りなければどうにもならない時があります。自分だけで何とか出来るかもしれないけれど、人を頼った方が確実なことだってあります。そして、そこから生まれる“コミュニケーション”。
時計を見る茉咲。間に合わなくなってしまうかもしれない、春達の試合。茉咲は自分の意見を押し殺しますが、松下君は女の子達に賞状を乾かすことを任せます。自分の意志を優先させる松下君。このシーン、原作にはないんですよね。原作では、賞状を乾かしているシーンでフェードアウトしてしまいます。なので“みんなで一緒に賞状を乾かし、それが終わってから試合を見に行った”という風に取れるシーンになっているんです。アニメと原作との決定的な違い。では、アニメでは何故“頼む”シーンを入れたのでしょうか?それは多分、“審判をしている茉咲に見とれた松下君”と“茉咲と松下君の立ち位置”が関係していると思います。茉咲と松下君の関係は、同じ“憧れ”を持つ似たもの同士。ですが、それだけではありません。この二人は、お互いに“持っていないものを持っている”関係でもあるんです。松下君が茉咲に見とれたのと同じように、松下君は茉咲の出来ない“人に頼ること”が出来ます。アニメでは、お互いに補い合える対照的な存在として描きたかったのでは…と思います。
補い合える存在だからこそ、同じ憧れの気持ちを持つ同士だからこそ、生まれる関係。高い高いジャンプ、憧れの高みへ。

日直の仕事をする茉咲。今までは、何でも一人でこなそうとしてきました。でも、お互いに助け合うことで生まれるコミュニケーションがあります。そして茉咲は、そこから生まれる“ありがとう”の温かさを知りました。一瞬悠太を見る茉咲。1期第2話、茉咲の気持ちに気づいたのは悠太でした。ずっと茉咲のことを見守ってきた悠太。“大丈夫だよ、頑張れ頑張れ”…悠太のモノローグ。この“大丈夫”は、1期第2話の春へ向けたモノローグと通じるものがありますね。時間と風の流れで、形を変えていく雲。そんな変わりゆく茉咲の姿を見守る悠太。
茉咲の背中を見送る悠太。その背後に見えるのは“要”。何故要なのかというと、それは次回が要のお話だから。次は要が“頑張る”番です。

というわけで、次回はお待たせしました要のお話。2期ではこれまでメインのお話がありませんでしたが、ようやくです。1期の文化祭の時に出てきた“要の性格”や、2期の第1話で出てきた“要の好きな人”がポイントになってきますよ。かなり人気があるお話だと思うので、楽しみです。

そうそう、今回所々に高橋さんが出てきましたよね。あれも原作にはないシーンなのですが、あのシーンについては明日以降まとめようかなと思っています。

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アニオタというよりは、ぬるオタ。最近はのんびり肩の力を抜いて見られるアニメが好きです。
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