つり球 第6話「戦慄のスプラッシュ」

前回でユキの人間関係に関する成長が、とりあえず行き着く所まで行きました。最終的な目標は“目的の魚を釣り上げること”。その魚とは何なのか、目標にたどり着くために乗り越えなければいけない障壁は何なのか。今回は、今まで断片的に出てきたキーワードが繋がっていくようなお話でした。

バイトを初めて三週間、肌も真っ黒に日焼けして、すっかり海の男になったユキ。仕事に慣れ、しかもそれが楽しいと感じる…それって凄く素敵なこと。そして、それ以上に釣りが楽しい。そんな楽しい釣りですが、今回釣り上げる目標は“マグロ”のようで。
ユキと夏樹は日焼けをしていますが、ハルは焼けていませんね。肌が白いので一番焼けそうなものですが、宇宙人であり、なおかつ人間に擬態しているからなのでしょうか?

ケイトの退院。ようやくの退院ですが、長い検査入院でしたね。前とは変わらない様子ですが、まだまだ心配です。ユキの横に置かれる一輪挿し。綺麗に咲くその花は、やはり“はかない命”を連想させて不安になります。

巫女服姿のえり香。えり香と普通に話すアキラ。仲がいいというか、情報を聞き出すためにあえてフレンドリーなキャラクターを演じているようにも見えます。物事を円滑に進めるための社交辞令のような…。人との間に壁を作ってしまう、そんな性格のような感じがします。
えり香のおじいちゃん、平八。宮司であり、町長でもある人物。平八の声、古川さんでしたね。第1話の時から、江の島踊りを踊っています。
第1話で出てきた五頭竜と、何回か話題が出てきているバミューダシンドローム。今回、この二つの事柄が一つに繋がります。竜による神隠し、それすなわちバミューダシンドローム。五頭竜のことについて語る平八ですが、アキラの竜とは何を指しているのかという問いに「竜はおったんじゃ。神隠しもあった。」と答えます。平八は言い伝え以上のことを知っている、あるいは体験しているということでしょうか?ここで気になるのが、声。第1話の冒頭のナレーションも古川さんでした。平八に何か重大な秘密があるのか、それともブラフなのか…。五頭竜がくわえるルアー。これでアキラは、ハルの目的が“五頭竜”である可能性にたどり着きます。

人工の魚礁、明海。夏樹は「昔あの辺りで漁船が消えた」と話します。明海のある場所は、バミューダシンドロームを起こす魔の海域。バミューダシンドロームはDUCKの上層部が調べている案件、そしてそのバミューダシンドロームの原因は五頭竜かもしれない。そして、五頭竜はハルの目的かもしれない…。つまりハルの案件を片付ければ、同時に江の島のバミューダシンドロームも解決します。アキラにとって、またとない昇進のチャンスです。
三人にすり寄っていくアキラ。それは心を許したわけではなく、自分の目的のため。釣りも仕事のためだと言うけれど、本当は好きで好きでたまりません。

マグロを狙うユキ。夏樹とハルに応援されながらマグロを釣ろうとしますが、逃がしてしまいます。逃がしてしまったユキにいら立つアキラ。でも、親切に三人にペットボトルを渡しています。それに、そもそもアキラの目的は明海の調査であり、マグロを釣ることではありません。それなのに「俺に釣らせろ」と言います。釣りが好きだからこそ、逃してしまったユキにいら立ち、自分で釣りたい、釣りがしたいと思います。そんなアキラの態度に声を荒げる夏樹。ケイトの退院祝いだからこそ、ユキの手で釣り上げたマグロでなければ意味がありません。母親を亡くした夏樹だからこそ、退院へ喜び、大切な人を思う気持ちが痛いほどよくわかります。後悔したくない、そして、させたくない。

マグロを釣り上げたユキ。マグロを釣るコツを、アキラは“正確なキャスティング”、歩は“チームワーク”と言いました。そして、夏樹が言ったのは“場所”。焦らず気持ちを落ち着けながらのキャスティング、まだバラバラだけれど“マグロ”という同じ目的で出来たチームワーク、魚がたくさん集まる明海という場所。マグロを釣り上げることが出来たのは、みんなのおかげ。

突然の時間経過。辺りが暗くなり、釣り上げたマグロが動かなくなる程度の時間が経ちました。しかもアキラと夏樹は操縦席に、船も明海から離れた場所に移動しています。アキラは“記憶操作”ではないかと言います。それはまるで、ハルの水鉄砲のよう。
見たことのない大きなナブラ。ハルの「ここであったが百年目」という台詞から、これがハルの目的である“あいつ”の可能性が高いですね。頭上に浮かぶ三角形、第1話で魚を操ったり、水鉄砲を使った時と一緒。しかし相手の三角形の方が大きく、ハルの三角形が割れてしまいます。「みんな、ごめん」…ハルの負け。ユキと夏樹に水鉄砲を食らわすハル。アキラにも水鉄砲を向けますが、指は引き金を引くことを拒みます。そして、笑った口も引きつります。つまり、水鉄砲を撃ったのは“自分の意志ではない”ということ。引き金を引くことを必死に止めようとするのは、ユキとの約束があるから。自制心。では、ハルはいったいどういう状況に陥っているのか。操られているようにも見えますが、「人間って面白い」や「口を開けて笑って」という台詞から、理性に押さえられていた無邪気な欲望が暴走しているようにも見えます。
ハルの頭上の三角形。これは何を表しているのでしょうか?思い浮かぶのは“バミューダトライアングル”。三角形の魔の海域です。その三角形の海域で起こるバミューダシンドローム。バミューダシンドロームの中に含まれる“操られてしまう”という作用…そこから来ているのでしょうか?ちなみに徒然モノクロームのPVなどにも三角形の図形が出てきますが、あれはペンローズの三角形です。

三人の顔を叩く歩。でも、叩いたあとにちゃんと抱きしめます。言いつけを破ったことに怒り、無事だったことに安堵する。それに、自分達のために泣いてくれる。さすがみんなの“お兄ちゃん”です。歩以外も、三人のことを心配してくれた人はたくさんいました。釣りを通して、いつの間にか出来ていた温かい関係。
夏樹のことを心配した保。保も怒り、そして泣きます。でも、それを無視する夏樹。保が来た瞬間に目をそらしています。保がどれほど心配していたか、多分夏樹はわかっています。わかっているけれど、理解したくない。認めたくない。ずっとぎすぎすした関係が続いていたのに、そう簡単に仲直りなんてしたくない。それに、自分のことを案じているのなら何故こんなにも早く彼女を作るんだ。自分の本当の気持ちなんて、理解出来ないに決まっている…。保と仲直りすることは母親を忘れること、母親のことをないがしろにしてしまうということ。それは夏樹にとっての恐怖。だから夏樹は、意地でも保と仲直りしたくないんです。本当は仲直りしなくてはならないとわかっていても、仲直り出来ないジレンマ。

ハルの「きゅーん」。しばらくの間本当の笑顔を見せなかったハル。これって“あいつ”に魅了されたということなのでしょうか?五頭竜の言い伝えを思い出してみると、竜が天女に魅了されています。天から現れた天女、すなわち宇宙人。天女が竜を鎮めたのならば、その天女はどこへ行ってしまったのでしょうか?五頭竜はまだ存在しているのに。五頭竜は天女を求めていて、天女の立ち位置である宇宙人のハルが魅了された…とか?ユキのモノローグから、どうやらもう少し後になってから理由がわかるようですが…。
操られると踊ってしまう、江の島踊り。これには何の意味があるのでしょうか?“あいつ”が踊らせているのでしょうか?第1話で普通に平八達が踊っていた所を見ると、“あいつ”を目覚めさせる等の邪悪な踊りではない気がします。逆に鎮めるための踊りだとしたら、それを人間に踊らせるのはおかしいですよね。ユキと夏樹が船の上で踊らされたのはハルの意志で、最後に船員達が踊っていたのは“アイツ”に魅了されたハルの仕業だったら辻褄が合いますが…。他には、特に効果はないけれど求愛や友情のダンス…とか?まだまだ、江の島踊りに関する謎は多いですね。

今回、物語の流れが今までとは少し違っていました。前半に(最終目標ではなく)“今回の目標”(今回はマグロ)が提示され、それを達成するという流れは今までと同じですね。でもユキが成長したため、悩むシーンがありません。今までのパターンとは少し違います。サブタイトルも「○○して○○」から「○○の○○」と、パターンが変わっていますね。
次回はアキラのハルに対する疑念と、夏樹と保の関係についてでしょうか?夏樹と保に関しては、そろそろ何か進展があってもいい頃かなと思います。楽しみです。

君と僕。2 第7話「Sweet sweet,bitter」

昨日は体調不良…といいますか、片目が見づらい状態になっていたのでお休みしました。目のトラブルとはほぼ無縁だったもので、眼科に行くのも十数年ぶり。目薬をもらったらだいぶ楽になりました。
さて、今回はバレンタイン。千鶴と茉咲の関係が進展するお話です。原作では2話分のお話なのですが、アニメでは1話にまとめられていましたね。

アバン、茉咲の夢を見る千鶴。原作では、二度寝しようとした所を祐希の電話に起こされています。ここで面白いと思ったのは、顔を洗う千鶴。この顔を洗う千鶴って、原作では扉絵なんですよね。お話の流れの中で出てくるものではありません。鏡と向かい合うことは、自分と向かい合うということ。自分の気持ちと向き合うこと。夢も自分の願望を映し出すものです。茉咲への“好き”という気持ち。そんな気持ちと向き合った千鶴。

連日睡眠を削り、春へのチョコを作った茉咲。散らばっているラッピング用の包み紙とリボンから、一晩中試行錯誤していたことがわかります。窓から差し込む朝日。放課後の夕焼けと繋がる、光のライン。今回、光と影の演出が印象的でしたね。

久しぶりの登場、高橋さん。悠太と春に声をかける時の深呼吸と、悠太にチョコを渡した時の照れ顔と、渡し終わった後の走り去る姿。原作よりも、高橋さんの気持ちが強調されて描かれていた気がします。お互いに嫌いになったわけではない、微妙な関係。時間が経てば、今度こそ上手くいくかもしれない関係。

春が甘い物を好きかどうか、悠太に聞く茉咲。春には直接聞けないし、千鶴には馬鹿にされそうで聞けない。だから悠太に聞きました。ここでも、悠太はやっぱり“お兄ちゃん”です。1期の第2話でも、茉咲の思いに真っ先に気づいたのは悠太でした。面倒見のいいお兄ちゃん。奥から差す光、逆光。手前にぼやけた悠太とそこに隠れる春、千鶴に合うピント。千鶴の複雑な思い。

チョコレートタルトをもらう春。今まで、一番恋愛からかけ離れた位置にいた春。1期でも、描かれたのは弟の冬樹の恋愛についてだけでした。初めての経験。嬉しいけれど、どうしていいのかわからない。心の整理がつかない、そんな心境。
告白の現場を目撃してしまった茉咲。吹き抜ける風、春の元へ行くことの出来ない向かい風。動揺。自分よりも先に渡されてしまったバレンタインチョコ。しかも手作りのチョコレートタルト。茉咲の作ったトリュフでは、どうしても負けてしまいます。先に渡されてしまった焦りと、自分じゃ勝てない不安。自分の気持ちを受け止めてもらえないかもしれない不安。受け止めてもらえても、恋愛としての“好き”だとは思ってもらえないかもしれない不安。今の関係が壊れてしまうかもしれない、不安。
サッカーボールが当たり、倒れる真咲。抱きかかえる千鶴。それはまるで、王子様とお姫様。

泣きじゃくる茉咲、思わず抱きしめる千鶴。見えない互いの表情。開けられたカーテン、差し込む夕日。その光はまるで、二人を照らすスポットライト。茉咲の涙を見るのは二度目。その両方が、春のための涙。あの時は冗談で笑わせることしか出来なかったけれど、自分の気持ちに気づいてしまった千鶴。どうして抱きしめたのか。泣いて欲しくなかったから?愛おしかったから?好きだから。好きで好きで仕方がないから。明るい方から暗い方へ、茉咲から走って遠ざかる千鶴。

悩む春。彼女からの手紙、そこに書かれていたメールアドレス。どうすればいいのか悩み、すぐには返事を出来ない春。それに勇気を出して思いを伝えに来た彼女に対して、メールで返事をするのも不誠実。勿論、適当な返事も出来ません。悩むのは、誠実で優しい春だからこそ。断れば悲しませてしまうし、同情して受け入れるのも間違っている。揺れ動く気持ち。「自分が決めないといけないことは、自分で考えるよ、春は」…悠太の言葉。春のことをわかっている、いつも見守っているからこそ言える言葉。茉咲に質問された時、素直に質問に答え、なおかつ「他は?大丈夫?」とかなり丁寧に接していました。二人に対する接し方の違い。今必要な接し方を、きっちり見極めています。
そして、千鶴も悩んでいます。要に「病気だろ」と言われますが、まさしく“恋の病”。春を気にかけるのは祐希。祐希っていつもはマイペースで、自分のことしか見えていないようですが、意外と周りが見えています。特に悠太に関しては、他の誰よりも見て、理解しています。本当はわかっているけど、表に出さないだけ。

春を見つける茉咲。春の後ろをつける千鶴。茉咲は春を追う“千鶴”を追います。
春の出した結論。相手の学校へ行き、彼女と同じやり方での返事。悩んで悩んで、悩み抜いて出した答え…「ごめんなさい」。まだお互いに何も知らないし、そもそも愛や恋が何なのか、それすらも知らない子供だから。彼女を傷つけてしまう結論。でもその結論を出すために、悩み、苦しみました。でも、告白されて嬉しかったのも、もらったチョコレートタルトが美味しかったのも、本当。その気持ちは、紛れもない真実。恋愛は甘くて、そして苦いチョコレートのようなもの。

夕焼けの中、並んで歩く千鶴と茉咲。バレンタインにチョコを渡せず、しかも恋愛対象として見てもらえる立場の人物が振られてしまう…。勝負をする前に、負けてしまったような気分。出せなかった勇気。
影で表された“目”。高さの合わない目、高さを合わせる千鶴。そして、同じ高さに並ぶ二人。その目で見つめる二人の未来、千鶴の目に映る茉咲。後ろからの夕焼けに輝く、小さな背中。
第2話から続く海のイメージ。空を泳ぐ視線。動揺、不安、悩み。さまよう美咲。春の元へたどり着けない茉咲。千鶴と茉咲、交わらない視線。それでも、茉咲を見つめる千鶴。まぶしく照らされる、君の姿。
千鶴の告白。君に思いを伝えられたことが嬉しくて、君がいてくれることが嬉しくて、君が好きという気持ちが嬉しくて…。自分から茉咲に近づくことが出来た千鶴。急激に近づいた、二人の関係。今回進展した千鶴と茉咲の関係ですが、まだ続きがあります。アニメでも放送されるようで一安心。ここまで続いてきた夏の海のイメージが、どういう結末を迎えるのか…。

次回は春の弟、超健康男子冬樹と間宮さんのその後のお話。楽しみです。

たまゆら~hitotose~ 第5.5話「あったかい風の想い出なので」

久しぶりに見る竹原の景色、久しぶりに聞くみんなの声…。約五ヶ月ぶりですが、それだけでちょっと感動してしまいます。
サブタイトルなのですが、本編中だと「あったかい風の想い出、なので」になってるんですよね。でも公式などに載っているサブタイトルには“、”が入っていません。どちらが正しいのでしょうか?

ぽってがまだ横須賀にいた頃の記憶。場所は三笠公園戦艦三笠が映っていますね。花火大会ということは、よこすか開国祭でしょうか?屋台を見てみると、香ちゃんが買うと言ったじゃがバター以外に広島お好み焼きの屋台もありますね。
ちひろちゃんの浴衣姿、可愛いですね。金魚の柄の浴衣と、小さな手提げにはマスコットが入っています。いかにも、ちひろちゃんらしいです。
おばあちゃんに浴衣を作ってもらうぽって。浴衣の柄はお父さんのリクエスト、“あったかい風”。ちひろちゃんとかおたん、二人との花火大会の約束。でも、果たせなかった約束。

ぽってとちひろちゃん、電話での会話。ちひろちゃんがいるのは浦賀です。大灯籠が見えるので、参加しているお祭りは浦賀みなと祭ですね。ともちゃんと待ち合わせをするちひろちゃん。今回、顔は映りませんでしたがともちゃんが出てきました。ともちゃんが巾着についているマスコット、ちひろちゃんからのプレゼントかどうかはわかりませんが、さぼる君のこともありますし本当に趣味の合う子なんですね。
来年の横須賀の花火大会に一緒に参加しようという“新しい約束”。アバンでのかおたんとの約束もですが、過去に果たせなかった約束と同じ。立ち消えてしまった約束。見つかった、過去のなくし物。

竹原に遊びに来たおじいちゃん。第4話で竹原に行くという約束をしていましたが、ここで果たされていたんですね。お父さんが取って置いたぽっての失敗写真、それを持ってきたおじいちゃん。過去のぽっての気持ちが写ったその写真は、お父さんの宝物でもあります。お父さんが未来のぽってに遺した物。失敗写真の四枚目、これは多分坂本公園ですね。四羽の鳥のオブジェ(車止めのアーチ)が映った写真。OPでちひろちゃんが飛び跳ねている所にある公園です。

丈の足りない浴衣。これも過去のなくし物であり、足りない丈は止まってしまった時間。その丈を長く直すことは、止まった時間を動かすこと。アバンの“止まった時間が動き出したみたい”と繋がります。お父さんの死によって、止まってしまったみんなの時間。ぽっての時間は、お父さんのカメラによって少しずつ動き始めました。写真を撮ることは、過ぎてしまう輝かしい一瞬一瞬を切り取ること。カメラは時間を止めてしまう物のように感じるけれど、それだけではなく過去の一瞬を切り取るからこそ、過去から今へ流れてしまった時間を寂しく思い、愛おしくも思えるのです。写真の中の時間は止まっているけれど、止まることの出来ない私達。心の時間が止まってしまっても、流れていく時間は止められません。でもそんな流れゆく時間が、お父さんのカメラが、ぽっての止まってしまった心を少しずつ溶かしていきました。

待ちに待った花火大会。のりえちゃんはちょっと大人っぽい落ち着いた雰囲気の浴衣、麻音ちゃんは女性らしい紫の蝶柄の浴衣、かおたんはさよみお姉ちゃんお下がり、市松模様の帯とピンクの桜柄の浴衣。帯の締め方もそれぞれ違います。それぞれの個性が出た、可愛らしい浴衣姿です。

ぽっての家で見る花火。夜空に咲く大輪の花。みんなを照らす暖かな光。“あったかい風”。風は遮る物がなければ何処にでも吹き抜けるもの。吹き抜ける風は、流れ出した時間。風鈴を揺らし、美しい音色を奏でることが出来る力。ぽっての“楓”という名前の由来。それは“木”と“風”が描く木漏れ日。ぽってはいつだって暖かい日の光に照らされている存在であり、誰かを暖かく照らす存在でもあります。ぽってには心が温かくなる、温め合うことの出来る大切な友達がいます。ぽっての心が再び止まることのないように、そう願ってくれる大切な友達。
お父さんの失敗写真。ぽっての失敗写真と同じ、花火の写真。それはお父さんの気持ちが写った写真。同じ物が写った写真は、きっと同じ気持ちで撮られた写真。お父さんの写真は、過去のなくし物?違う、なくし物なんかじゃない。大切に大切にしまわれた“宝物”。お父さんが素敵だと思った一瞬、その名前を持つぽって。自分が撮った過去の一瞬も、ぽっての撮った一瞬も、ぽって自身も、お父さんにとっての“宝物”。そしてお父さんが素敵だと思った一瞬は、お父さんがぽっての失敗写真を撮って置いたのと同じ、ぽってにとっての“宝物”。

今回の第5.5話も心が温まる、心にあったかい風が吹き抜ける素敵なお話でした。ちひろちゃんと来年の花火大会の約束をしたぽってですが、2期でこの約束が果たされるということでしょうか?ともちゃんも誘って…ということなので、もしかしたらともちゃんの全身が見られるかもしれませんね。2期が待ち遠しいです。

つり球 第5話「へこたれてジャーキング」

夏休み、移りゆく季節。“釣り”と“人間関係”は表裏一体で、釣りが上達すれば人間関係が進展し、人間関係が進展すれば釣りが上達する…。時間の流れによって、高められる両者。

釣り竿は借り物だったようで、自分の道具が欲しくなるユキ。最初は“釣りなんてオッサンがやるもの”なんて思っていたのに、すっかり釣りの魅力にはまっています。釣りに熱中するということは、人間関係もより深い物になったということ。一緒に食事をとることはお互いの仲を深め合う行為あり、それを確かめ合う行為でもあります。気になるのは食べ方。みんな食べながら話をしているんですよね。一般的には行儀が悪いと言われる食べ方。でも、仲がいいからこそ許される食べ方です。
道具を買おうにも、足りないお金。お金を稼ぐといえばアルバイトですが、ユキに接客業は向きません。「ないな」と否定する二人。夏樹が否定しているというのがポイントで、それはもうユキの性格について理解しているということ。みんな、それぞれのキャラクターを理解出来るくらい進展した人間関係。

ヘミングウェイに来た三人。海咲が語り、心の声で補足するアキラ。ルナミスツインパワーなどの名前が飛び出します。でもやっぱりお金が足りません。学生に10万円は、ちょっと厳しい。
船長の歩ちゃん登場。ユキとは(モブとしてヘミングウェイにいましたが)初対面ですね。ハルとは面識があるようで。さすが、顔の広いハル。そして、夏樹にとっては“お兄ちゃん”のような存在みたいですね。
ハルと歩の会話の中で、ハルの住んでいる星は“超涼しい”という情報が出てきましたね。水がないと死んでしまう、そんなハルが住む星。いったいどんな星なのでしょうか?
歩に働かせてくれと頼む夏樹。久々に“笑わなくちゃ”と人前でテンパるユキですが、歩は熟考の末三人を雇います。この時、多分歩はユキがどんな人物なのかを瞬時に理解していますよね。テンパった般若顔も見ているだろうし、一人だけ“よろしくお願いします”が言えなかったことにも気づいています。そして言った言葉が「三日で海の男になれる」。格好いい!

ハルとココの会話。「あんまり沖の方行ったらアカンで」、「あいつがおったら危ないしな」という台詞が出てきます。沖の方に危ない“あいつ”がいる…“あいつ”とはいったい何なのでしょうか?
二人を監視するアキラ。ここで、第3話に出てきた“バミューダシンドローム”についてが出てきます。バミューダシンドロームはバミューダトライアングル、いわゆる魔の海域で起こる現象です。船などが跡形もなく消えてしまう現象。もしかして、これがココの言っていた“あいつ”と関係しているのでしょうか?例えば、沖にいる“あいつ”が船を襲っている…とか。もしくは、このバミューダシンドロームが地球の危機に直接関係しているとか…でしょうか?
アキラが見ているモニター、その横の壁に貼られている成績表。アキラの成績が断トツです。成績はトップなのにこんな所で宇宙人(しかも害のなさそうな)の監視をさせられるアキラ。以前の上司への悪態から、昇進したい、こんな所で小さな仕事ばかりしたくないという野心はある様子。他に、成績表を見ると他のメンバーも日本の名字なんですね。…本当にインド人なのでしょうか?

歩の船に乗るみんな。船の名前は青春丸。釣る魚はシイラ。船に慣れていないユキは立ち上がれず、逆にハルは高い順応性を見せます。まあ、ハルは海に落ちても大丈夫そうですしね。
タモは垂直にと言われたのに、焦って水平にしてしまうユキ。折れてしまったタモ。それをフォローする歩。このフォローの仕方がよかったですね。お客さんには怒らせないよう笑顔で謝罪し、ユキの般若顔も笑いに変えてしまいます。それに「あれ、古かったから」と、失敗を責めたりしません。焦ると般若顔になることは、ヘミングウェイでのやり取りでわかっていたと思います。怒らなかったのは、ユキがどうして失敗したかをわかっているから。反省しているから。それにここで怒っても、さらに焦って失敗を繰り返すだけです。最悪の場合、仕事も釣りも諦めてしまうかもしれません。全てを見越した、歩の的確なフォロー。誰だって、始めから完璧になんて出来ません。そんな歩とユキのやり取りを見て、ほほえむ夏樹。歩はみんなの“お兄ちゃん”です。ハルと夏樹もお兄ちゃんですが、男兄弟はいませんからね。
シイラを釣り上げるアキラ。夏樹に「意外と熱いな」と言われます。暑苦しいのが嫌いと言っていたアキラですが、釣りに対しては熱い情熱を持っているみたいですね。25歳というとうに青春を通りすぎてしまった年齢ですが、一つのことに熱中することは大人も子供も関係ありません。彼にとって釣りは子供に戻れる瞬間、ユキ達と対等になれる瞬間です。釣りを通じて仲を深めた三人のように、アキラも仲よくなれるチャンスがあるということ。
給料を渡されたユキ。元々、アルバイトをするきっかけは釣り具を買うためでした。お金がもらえればそれでいいはずです。でもユキは失敗してしまったのにお金をもらう、そのことにためらいます。

遅刻するユキ。来ると信じているハル、夏樹、歩。来るはずがないと言うアキラ。アキラは夏樹に「友達いねぇだろ」と言われますが、どうやら図星のようで。昔から友達がいないのか、それとも大人になって、社会に出てそうなったのか…。ヘミングウェイや船でハルを監視するアキラですが、はたから見れば“仲間になりたそうにこちらを見ている”という感じですよね。釣りもハルを監視することも仕事だと言っていたアキラですが、本当はうらやましいという気持ちも(表には出しませんが)あるのかもしれませんね。ツンデレ。
タモを直してきたユキ。やってしまった失敗、お客さんの言葉、歩のフォロー、失敗しても渡された給料…一晩考えて出した“答え”。

夏樹の釣りをする姿が格好よくて、その姿を見て釣りをしたくなって、やっぱり釣りって楽しくて…。ユキは釣りが楽しいから船の上で立つことが出来ました。そして、楽しいからこそ笑顔になれます。ハルの言葉を借りると“ウキウキスマイル”。釣りは楽しい、だから釣りが好き。ハルとユキの食事。ケイトに見立てた花も加えて、三人の食事。
「じゃあ笑え」…楽しいなら笑え。笑えば緊張がほぐれます。失敗したって笑えばいい。失敗してテンパって、そのせいでまた失敗。そんな状態に陥らないように、笑顔になればいい。笑ってほぐれるのは自分の気持ちだけではなく、相手の気持ちだってほぐれます。無理矢理笑おうとするとテンパってしまいますが、今感じている“楽しい”という気持ちを表に出せばいいんです。そして、もう一つ大切なのは大きな声を出すこと。恥ずかしい気持ちなんて捨ててしまえばいい。失敗して恥をかいても笑い飛ばせばいい。考えすぎて、頭の中にたくさんの言葉があふれてしまうからテンパってしまいます。そういう時は気持ちを落ち着けて、大きく息を吸って、思ったことをはき出せばいい。一言はき出せれば、かなり気持ちが落ち着くはずです。ジャーキング、それは緩急をつけてルアーを動かすこと。まるで大声を出し、笑えるようになったユキのよう。
給料のためのアルバイト。それがいつの間にか、自分を変えるためのアルバイトになっていました。給料は仕事だけではなく、自分を変えるために頑張ったご褒美。海の男になった、ユキ。

次回は“地球を救う”ことについて、色々と出てくるみたいですね。五頭竜、そして江の島踊りがどう“地球を救う”ことに関係してくるのか。アキラはこの先どう絡んでいくのか…楽しみです。

雑記

先日、たまゆら5.5話の放送がありましたね。私は配信で見る予定なので、感想はその時に書きます。
聞いた所によると、どうやら三笠公園が出たらしいですね。数年前に撮った写真ですが、戦艦三笠を…。

12、13日には三笠公園でよこすかカレーフェスティバル2012が開催されます。カレーは勿論ですが、戦艦三笠の観覧料が通常500円の所、200円になったりしますよ。お暇なら、是非。

書く書く詐欺な前期の総評ですが、今期アニメが終わったら、その総評と一緒に書けたらなと思います。感想って無理して書くのもではないですから、気が向いた時に更新出来ればと思います。あと来期についてですが、今の所毎週感想を書く予定の作品はありません。1クールお休みということで。ちょっと書きたいことがあったら不定期に更新するという形になると思います。まだどうなるかわかりませんが…。
あ、ちなみに今期は君と僕。2とつり球以外に、緋色の欠片、LUPIN the Third~峰不二子という女~、あっちこっち、ヨルムンガンド、エウレカセブンAOを見ています。特にルパンとヨルムンガンドが面白いですね。その辺りの感想も、その内。

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プロフィール

人見

Author:人見
平成生まれゆとり系女子。
アニオタというよりは、ぬるオタ。最近はのんびり肩の力を抜いて見られるアニメが好きです。
アニメの感想は人それぞれ違うのが楽しい。

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